地理データ解析でよく使うGDALを安全にインストールして環境を整備する
はじめに
GDALはGeoTiff画像の読み込みなどで使用されるライブラリですが、pythonで使用しようとすると、たまにanacondaと競合したりしてインストールできないことがあります(実際、僕もSAR画像の解析などでGeoTiffを使用する際に環境が衝突してインストールできない事案が発生していました汗)。
なので、今回は安全にGDALをインストールしてjupyterで使えるようにする方法を紹介したいと思います。以下の方法は、ubuntuでGDALインストールして確認していますが、Macなどでもcondaが入っていれば問題なく動作すると思います。
condaで別途仮想環境を作ってインストールするのが一番安全
いろんな環境構築方法がありましたが、以下のようにしてpython とGDALのみを入れるのが一番安全です。python3.6だとエラーがあることが報告されてるみたいなので、python3.5をインストールしています。
# gdalenvという環境を構築する conda create --name gdalenv python=3.5 gdal conda activate gdalenv
また、作成した環境を止めたい場合や削除したい場合は以下のようにします。
conda deactivate gdalenv
conda remove --name gdalenv --all
あと、自分の場合はTellusからダウンロードしたGeoTiff画像を読み込んだりするので、jupyterとrequests, matplotlibをインストールしました。
conda install jupyter requests matplotlib
さらに、jupyter notebookで構築した環境を利用できるように設定を行います。
ipython kernel install --user --name=gdalenv --display-name=gdalenv
確認は以下でみれます。
jupyter kernelspec list
あとは、.bashrcの環境変数にgdalenvを下記のように追加すれば完了です!
export PATH="~/.conda/envs/gdalenv/bin:$PATH"